「建物づくりに携わってみたい」「人とは違う個性を活かしたい」そんな思いを抱く20代の方に注目されている職業のひとつが「設計士」です。設計士は未経験スタートや中途採用でもキャリアアップが望める仕事のひとつとして、いま大きく注目されています。特に学生時代や前職で建設業に関わっていた方なら、これまでの経験を活かしやすいでしょう。本記事では、設計士のやりがい・将来性・必要資格や実際の働き方などを幅広く解説します。さらに、設計士として活躍できる企業例もご紹介します。あなたのキャリア選択に役立つ情報が詰まっていますので、ぜひ最後までご覧ください。【設計士の魅力】自分のアイデアで街に息づく建物をつくれるやりがい 設計士は、建築のアイデアや図面を練り上げて、それを建物として形にする役割を担います。顧客(クライアント)や施工業者、そして同僚など、さまざまな人とのやり取りを通してゼロから作品を生み出していくのが大きな特徴です。設計士と芸術家の共通点と相違点設計士は「芸術家」的なクリエイティブ性を必要としますが、大きく違うのは顧客ありきの仕事であるという点です。芸術家が自分の内なる表現を追求するのに対し、設計士は「要望」や「予算」「法律」など、外部要因を踏まえながらアイデアを練る必要があります。それでも完成形は「自分のアイデアを反映した建物」として残り、人々の暮らしの一部となっていくのです。街づくりに貢献できる「社会性」がある住宅や商業施設、公共施設など、建築物は街の雰囲気や景観を作り出します。設計士がデザインに込めたアイデアが、街に活気を与え、人の流れを変えることすらあるでしょう。これはまちづくりの一端を担うとも言えます。自分が携わった建物が地図に載るとき、設計士としてのやりがいを強く実感できるのです。新技術やトレンドを常にキャッチできる面白さ時代の変化とともに求められる建築スタイルも変わります。木造平屋が一般的だった頃から、鉄筋技術が進歩してマンションや高層ビルが当たり前になったのは周知のとおりです。省エネ住宅や断熱技術など、新たな建築トレンドが次々と生まれています。「常に最新情報をキャッチしてチャレンジできる」のは、設計士ならではの醍醐味です。ルーティンワークよりも、新しい技術やアイデアを取り入れる仕事を好む方にとって大きな魅力と言えるでしょう。【20代でもチャンスが大!】設計士の将来性と世代交代の波高齢化による担い手不足実は、一級建築士の6割が50~60代というデータがあるほど、建築士・設計士業界は高齢化が進んでいます。若い人材が少ないため、業界全体としては人材不足が深刻です。これを裏返せば、20~30代にとっては大きなチャンスです。このタイミングで業界に飛び込み、経験を積むことができれば、将来的に重要なポジションを任される可能性も高いでしょう。ニーズが広がる理由建築技術の高度化:BIMなどの3D設計ツールの普及で、若い世代が得意とするITスキルを活かしやすい。リノベーション需要の増加:古い建物を活かす再開発が盛んな昨今、柔軟な発想を持つ若手が活躍しやすい。ライフスタイル多様化:コロナ禍以降、在宅ワークや新しい住宅スタイルが注目されており、新時代の住まい設計が求められる。このように設計士には、今後ますます独創的な提案や幅広い知識が期待されるのです。【知っておきたい】設計士の定義と建築士との違い「設計士」と「建築士」は混同されがちですが、厳密には異なる職種です。建築士国家資格(1級・2級・木造建築士)を持つ人設計や監理を法的に行うことができる建築確認申請が可能設計士建築士資格が必須ではない(=無資格でも実務可能)設計補助や100m²未満の木造住宅なら担当できる大規模な建築の最終決定権は持てない設計士はあくまでも「設計補助やサポート」として業務に関わることが多いため、キャリアアップを目指すなら建築士資格の取得を視野に入れておくと良いでしょう。◯合わせて読みたい記事建築士と設計士の違いを徹底比較!仕事内容や年収の特徴とは設計士・建築士がやりがいを感じる3つの瞬間ここからは、実際に設計士として働くなかで「やりがい」を強く感じるシーンを3つ取り上げます。20代での転職を考えている方は、ぜひ具体的なイメージを膨らませてみてください。1.完成した建物を目にしたとき自分の頭の中で描いていたアイデアが、「本物の建物」として形になる瞬間は設計士ならではの醍醐味です。顧客とのヒアリングを重ねた要望が反映されている現場の職人さんと連携して苦労したポイントが美しく仕上がったこうした事実が目の前に広がると、他の仕事では得られない達成感が得られます。2.地図に載ったときの感動竣工後しばらくして、自分が関わった建物が地図に反映されると、改めて「街づくりに貢献している」と実感できるでしょう。街の一部として存在する建物を作るというのは、とてもロマンのある仕事です。3.「ありがとう」と直接言われるとき設計士は、顧客と直接コミュニケーションを取る場面が多々あります。完成後に「あなたのおかげで理想の家ができました」と感謝される瞬間は格別です。建設業には多くの職種がありますが、顧客と距離が近いのは設計士の特徴です。【厳しさも知る】設計士の仕事で大変なこと3選やりがいと背中合わせで、設計士の仕事には大変な面も存在します。以下、代表的な課題を3つご紹介します。1.長時間労働・残業設計業務は打ち合わせや現場対応などスケジュール調整が難しい場合が多く、納期直前や繁忙期には深夜残業や休日出勤が重なることもあります。ワークライフバランスを重視する方には、職場選びが非常に重要です。2.コミュニケーション力が必須設計士はクライアント・施工会社・役所・同僚など、多岐にわたる相手とやり取りします。専門用語を分かりやすく噛み砕いて説明する必要があるため、高いコミュニケーション能力が求められます。3.常にスキルアップが必要建築関連の法律や技術は絶えず更新されます。建築士資格はもちろん、CADスキルやインテリアの知識などを学び続ける姿勢が大切です。勤務先によっては、資格を持っていても手当が少ないケースもあるため、事前のリサーチが欠かせません。【24時間頭を使う?】設計士の1日スケジュール例設計士の業務は、デスクワークだけでなく現場や打ち合わせも多く発生します。ここでは、一般的な流れをイメージしやすいように紹介します。9:00頃:出勤メールチェックやスケジュール確認チームや上司とのミーティング10:00頃:業務スタート顧客や業者との打ち合わせ現地調査や役所への届出など12:00頃:昼休憩混雑時期はデスクランチで済ませることも13:00頃:業務再開設計図の作成・修正モデルやパースの作成、資料収集17:00~18:00頃:退勤(理想)日報作成や翌日の準備忙しい時期はこの後も残業が発生設計士はオンオフの切り替えが大事ですが、家に帰ってからもふとアイデアが浮かぶことがあります。創造性を活かす仕事ならではの側面と言えるでしょう。◯合わせて読みたい記事住宅設計のプロに!12の必須スキルと効果的な上達法【キャリアパスを見据える】20代からの設計士の成長ロードマップ一般的なステップアップ設計事務所や工務店に就職実務経験を積みながら、施工管理やCADのスキルを習得二級建築士や一級建築士の資格取得設計範囲を広げ、監理業務も担えるようになるプロジェクトリーダーや管理職にステップアップ大規模案件に携わり、チームを率いるポジションへ独立・起業も可能自身の事務所を構えたり、フリーランスとして活動設計士が目指せる他の道施工管理:現場のマネジメント全般を担当インテリアデザイン:内装・空間演出に特化ハウジングアドバイザー:主に住宅販売や提案で活躍ゼネコン勤務の設計職:設計から施工まで一貫して携わる資格やスキルを活かせば、同じ建築領域の中でも様々なキャリアに展開できます。【Q&Aで解決】設計士に関する3つのよくある疑問Q1.「設計士」と「建築士」は何が違うの?A. 建築士は国家資格を持つ人で、法的に建築確認申請や設計・監理を担うことができます。一方で「設計士」は資格が必須ではありません。無資格でも可能ですが、設計できる範囲が限定されるため、大きなプロジェクトを担当するには建築士資格が必要となります。Q2. 設計士になるのに必要な資格は?A. 法的には必須資格はありませんが、二級・一級建築士などを持っていると仕事の幅が格段に広がります。また、インテリアコーディネーターや建築施工管理技士など、業務内容に合わせて取得を目指すと転職時や就職時に有利です。Q3. 設計士の年収はどのくらい?A. 勤務先や経験年数、資格によって変動します。二級建築士を持つ未経験者なら400万~600万円程度が目安ですが、一級建築士や実績豊富な人は800万~1000万円以上を得る場合も。また、独立して成功すればさらに高収入を狙える可能性があります。◯合わせて読みたい記事設計士になるには?道のりや仕事の魅力を解説【資格は武器になる】スキルアップで広がる設計士の未来建築士の資格を取るメリット担当案件の拡大:大規模施設や高層建築なども設計可能収入アップ:一級建築士手当や設計料の上乗せが期待できる信用度の向上:顧客や企業からの信頼を得やすいその他に役立つスキルCAD・BIMスキル:図面作成や3Dモデル化に必須プレゼンテーション能力:クライアントへの提案力を高めるコミュニケーション術:意見のすり合わせが重要となる現場では不可欠【5つの重要ポイント】設計士として成功するために押さえたいこと専門知識のアップデート 法律改正や技術革新に常にアンテナを張り、学び続ける姿勢を持つ。コミュニケーション力の向上 専門外の方にもわかりやすい説明をできることが、仕事の質を左右する。時間管理・タスク管理の徹底 納期遵守は設計業界で信頼を得る上で最重要。ワークライフバランス意識 長時間労働が発生しがちなので、企業選びと自己管理が鍵。キャリアプランの明確化 将来一級建築士を目指すのか、独立を目指すのか、早めに目標を設定すると良い。◯合わせて読みたい記事住宅会社における総務の仕事のやりがいと魅力【企業紹介】設計士志望におすすめの住宅会社・設計事務所2選20代で転職を考えている方や、前職の建設業界の経験を活かしたい方に向けて、設計士として就職を検討してみたい企業をご紹介します。1. 誠賀建設株式会社引用元:誠賀建設公式HP会社の特徴地域密着型で50年以上の実績:年間300棟以上の建築実績を誇る設計から施工、アフターメンテナンスまで一貫対応:顧客と長く付き合う文化働きやすさを重視した環境:有給取得や残業管理にも力を入れている設計士として働くメリット自由度の高い設計が可能:顧客のこだわりや要望に寄り添い、クリエイティブに提案できる多様な案件に携われる:年間300棟以上の分譲戸建てやリフォーム案件などで経験値を蓄積プロジェクト全体を見渡せる:宅地開発からアフターサービスまでトータルで学べる資格としては二級建築士以上が必要な場合が多いですが、経験を積みたい20代の方には最適な環境と言えるでしょう。会社名誠賀建設株式会社所在地東京都小平市鈴木町1-472-40電話番号042-324-3224公式サイトURLhttps://www.seiga-k.co.jp%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d1619.627524272549!2d139.49574143891746!3d35.71994549314371!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x6018e5d753e605db%253A0x9260c060806605c9!2z44CSMTg3LTAwMTEg5p2x5Lqs6YO95bCP5bmz5biC6Yi05pyo55S677yR5LiB55uu77yU77yX77yS4oiS77yU77yQ!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1743471111124!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%20referrerpolicy%3D%22no-referrer-when-downgrade%22%3E%3C%2Fiframe%3E誠賀建設株式会社の口コミは情報を得られませんでした。今後の活躍に期待いたしましょう。 2. AIS総合設計株式会社引用元:AIS総合建設公式HP会社の特徴官庁施設から大型建築物まで:幅広い設計領域を手掛ける設計事務所高い設計精度とデザイン性:構造・意匠・設備を総合的にカバーISO認証の取得:品質管理体制が整備されている設計士として働くメリット多彩な案件を経験:大規模施設の設計にも挑戦でき、スキルの幅が広がる構造・設備の専門家と協業:チームでの設計により、より高度な知見を得られる大手とも肩を並べる設計力:キャリアアップのための実績が積みやすい20代であっても、やる気やポテンシャル次第で大きな案件に挑戦できるチャンスがあります。転職前に、公式サイトなどで企業の理念やプロジェクト事例を確認すると、社風との相性が見えてくるでしょう。会社名AIS総合設計株式会社所在地栃木県宇都宮市明保野町2-10電話番号028-634-6010公式サイトURLhttp://ais-arc.co.jp/%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d3205.201963706882!2d139.8660500772109!3d36.54924297231964!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x601f67e9c328be73%253A0x43c36b78f62de274!2zQUlT57eP5ZCI6Kit6KiI44ixIOacrOekvg!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1747119013073!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%20referrerpolicy%3D%22no-referrer-when-downgrade%22%3E%3C%2Fiframe%3E口コミ栃木県内随一の設計事務所。引用元:Google口コミ【キャリアプラン充実】設計士を目指すならエージェント活用もおすすめ転職エージェントを活用することで、自分に合った企業やポジションを提案してもらえる可能性が高まります。特に20代でのキャリアチェンジを考える場合、建築業界に精通したエージェントに相談すると、自身の適性や希望に合った求人を紹介してもらえるでしょう。業界特化型エージェント:建設・建築業界専門のアドバイザーがいる非公開求人:一般には出回らない好条件求人を探せる【まとめ】やりがいある設計士の道へ踏み出そう!20代のあなたに無限の可能性最後に、本記事のポイントを振り返ります。設計士のやりがい完成した建物を目にしたとき地図に載って街づくりに貢献できる実感顧客から直接「ありがとう」と言われる瞬間将来性と世代交代の波一級建築士の6割が50~60代=若手の需要が高まっている技術革新やライフスタイル変化で新しい時代を担う人材が必要キャリアパス二級・一級建築士資格取得で設計の幅が広がる大規模案件への参画や独立起業も視野に入れられる大変なことと対処法長時間労働や高いコミュニケーション力が求められる資格やスキルをアップデートし、働きやすい企業を選ぶおすすめ企業例【誠賀建設株式会社】地域密着型で自由度の高い設計ができる【AIS総合設計株式会社】大規模案件の実績豊富で設計全般に強い設計士は、「自分のアイデアを街に残したい」「人の暮らしを豊かにする建物を生み出したい」という想いを持つ方にとって非常に魅力的な仕事です。決して楽な道ではありませんが、その分やりがいが大きく、成長のチャンスも豊富です。あなたの20代という貴重な時期を、ぜひ設計士としてのキャリアアップに繋げてみてはいかがでしょうか。今がスタートする絶好のチャンスです!転職で新しい未来を切り開くのはあなた自身です。設計士への道を選ぶなら、ぜひ本記事を参考にしつつ、企業リサーチや資格取得を進めてみてください。あなたの才能が、街の風景として永遠に残るかもしれません。この記事が、設計士への転職を考えている20代のあなたにとって、少しでも参考になれば幸いです。建築は未来へと続く壮大なプロジェクトです。新しい時代を築く担い手として、ぜひ設計士という道を選択肢に入れてみてください。◯合わせて読みたい記事誠賀建設の口コミを徹底調査!働く前に確認したいポイントやQ&Aまで紹介建築士・設計士向け|転職のきっかけと準備のコツ注文住宅設計になるには何が必要?現役設計士が明かす働き方と適性